「大成氏のサイトより引用」
なぜ、このような分類を行うかといいますと、それは、この3つの場合において、マイクロバブル水の性質が、それぞれ微妙に異なるからであり、この区別をきちんとしないと、その技術的適用において重大な過誤が生まれるからでもあります。
今、用いる液体を自然水としますと、①では、その水中でマイクロバブルを発生させますと、気体としてのマイクロバブルの作用と液体としてのマイクロバブル水の作用の両方が生まれてくることになります。
この両作用効果は、そこでのマイクロバブルの発生時間にも依存しますので、時間経過とともにマイクロバブル水の性質はどんどん変化していきます。
ですから、この場合は、どのくらいの時間にわたってマイクロバブルを発生させるかが重要な因子になります。
一方、②は、一定時間にわたってマイクロバブルを発生させたのちに、それを停止し、長時間が経過した後の水のことです。
この場合、①のようにして生成されたマイクロバブル水が、そのマイクロバブル停止期間中において、どのように変化するかのかが問題になります。
これまでの研究事例、あるいは実際の現場の結果を踏まえますと、②のマイクロバブル水は、①とは微妙に異なる性質を示す傾向があります。
その変化に関して「反応」という用語で表すとしますと、それは、反応が進む側で現れ、決して反応が異なる、すなわち①の状態、あるいは原水の状態に戻っていかないことに、その重要な特徴があります。
水の性質を変える手段として、セラミックスや磁気を用いたものがありますが、これらは、処理後の時間経過とともに、それが原水側に戻っていく傾向が認められています。
しかし、マイクロバブル水の場合は、その後退や回帰がない、ここに重要な特質と注目点が存在しています。
これは、なぜでしょうか?
③は、②の液体においてマイクロバブルを再度発生させて、さらにマイクロバブル水の性質を変える際に用いる方法です。
この場合、その目標値をどう設定し、どのような方法において、その目標値まで到達していくかが重要な問題となります。
これは、液体の種類、マイクロバブル水技術を適用する目的、供給する対象物の種類などによって個々に異なりますので、それらにふさわしい最適マイクロバブル水を製造していくことが大切になります。
マイクロバブル水を造って、効果がほとんどなかったという話をよく耳にしますが、それは、上記の①~③を混同し、分類もできないままに使用した場合が少なくないようです。
また、もともと、上記の①~③が起こらない装置を用いて失敗した事例も少なからず散見されますが、これには、「マイクロバブルであれば、その作用効果が同じである」という錯誤が存在していることを指摘しておきましょう。
マイクロバブル装置を賢く使用し、目的に適うマイクロバブル水を製造する、これが成功の秘訣である、これを肝に銘じておく必要がありますね。