白い泡のマイクロバブル、ナノバブルは、やはり効果薄みたい。①

●20年前からマイクロナノバブルを研究されている大分県のO氏のサイトからの引用です。(昨年の日本マイクロ・ナノバブル学会において基調講演)


先日、ある企業の方の訪問がありました。この方は、マイクロバブル技術について関心を示されていましたので、最近の私どもの取り組みやマイクロバブルに関する技術動向についての率直な意見交換をすることになりました。

まず、マイクロバブル技術の普及がなされた今日の状況のなかでの動向の特徴に関する議論がなされました。

ある現場で、マイクロバブル技術を採用したいという業者があり、マイクロバブル装置の販売会社2つに対して、現地調査と見積もり依頼をなされたそうです。その調査の際には、何も問題がなく、その導入に対しては積極的な宣伝と説得がなされたようでした。

そのうちのひとつは、ご丁寧にも、どこかの学者まで動員してきて、「ここでしたら、私どものマイクロバブル発生装置1機で十分にやっていけるでしょう」という見解が示されたそうです。
ところが、ここも含めて、その2社が、いずれも、その後に、その導入に対して、自ら撤退したいという通告がありました。

困ったのは、それらの見積もり依頼を行った業者の方でした。もう一つ、別の現場での話も紹介しました。ここでは、ある植物の栽培がなされていて、その苗を購入して再入植がなされたそうです。ところが、その植物工場では、その購入苗から大規模な病気が発生して、大変困った状況に陥るという事態に至りました。

さらに、ある業者の高価な装置が、近隣の国の水産関係の研究所に持ち込まれたことがありました。その装置を用いての試験が行われましたが、ここでも、ほとんど効果がなく、その高価な導入費が大きな問題になりました。
その導入装置が高価であればあるほど、当然のことながら、その納入業者には、重大な責任がでてきます。

おそらく、次のように売り込んだのでしょう。
「私どもの装置には、水産生物を成長させるという特徴がありますので、ぜひ使ってください」そうであれば、そのことに対する責任を負うのは、あたりまえのことです。

ところが、その特徴と効果を確かめることなく、曖昧なままで売り込むことがなされてしまい、結果として、このようなトラブルや撤退が起こってしまっている事例が少なくありません。

これでは、高い技術力の日本、技術立国の日本の名を汚すことになってしまいます。それでは、なぜ、このようなことが起こってしまうのでしょうか?議論は、この原因解明の話に移っていきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です