年度末の日本マイクロ・ナノバブル学会時の基調講演をされた方のブログからのコピペ。 ↓
ところが、どうでしょうか。
同じマイクロバブルでも、聞くもの、見るものが、すべて違うのですから、最初は、真に唖然とされていました。
「おそらく、それは、私どものいうマイクロバブルの効能だけを真似て、特許がかかっていない加圧溶解式のマイクロバブル発生機で代替させようしたものだと思います。それは白い色の泡が出るものだったのでしょう」
「そうです。白い泡が出ていて、それがマイクロバブルだという説明を受けました」
「だれもが、その白い泡に誤魔化されてしまうのです。当初は、多くの学者や専門の技術者が騙されてしまったのですから、みなさんがそうなったのも無理はありませんが、しかし、当のご本人にとってはたまったものではありせん」
「そうですか?」
「日本の大手企業のみなさんにおいても、一部に、この『白い泡』を信じてしまい、その商品化に失敗するという事例がいくつかありましたよ。ですから、貴方の業界における失敗も、この流れに沿ったものだったのですよ!」
PFさんは、「なるほど、そうだったのですか」という表情をなされていました。
私どもの調査研究の結果は、この白い泡の正体が、やや大きめのサイズ(直径50~100μm程度)の泡であり、それが白く見えることに由来するものでした。
しかも、この白い泡には、優れた洗浄力がない、生理活性の機能もなく、単に溶存酸素を増やすだけのことでしかないことも判明しました。
ですから、PFさんの業界において、これが遅ればせながら用いられたのですが、これが、導入されたみなさんの期待に添えず、ほとんど用を足さなかったとのことでした。
こうして、「マイクロバブルはだめ、役立たず」という風潮が確立していました。
これは、マイクロバブル技術の創始者としては、看過できないことであり、この風潮を根本的に変える必要性を痛感していました。
「その白い泡に騙されてはいけません。本物のマイクロバブルは、それとはまったく異なる特徴を有しています。」
そのために、この業界におけるマイクロバブルの評判は地に落ちてしまっていました。
マイクロバブル技術の創始者としては、これは看過できない由々しきことでしたので、これは、遅くない時期に是正していかねばならないことであると思っていました。
私たちがいう、超高速旋回式マイクロバブル発生装置で発生したマイクロバブルは、白くなく、どちらかといえば、透明に近いものです。
なぜなら、マイクロバブルの直径が一桁台になると透明に近くなるからであり、これが大きく異なります。
また、そのマイクロバブルのほとんどが収縮していくことにも大きな違いがあります。
逆に、加圧溶解式の白濁泡は膨張した泡ですので、そのほとんどが収縮しない泡なのです。
この泡は、誰もが知っているように、ビールの栓を抜いた時に出てくる泡と同じです。
「これでは役立たない!」